水上公園しばふ広場

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ごみネットの顔つき

最近はごみネットのことがかなり気になっている。住んでいる地域では路地の一角やマンションの敷地の一部がごみ収集所となっていて、回収日になると収集所にごみ袋が持ち寄られたりマンションのごみ置き場から移動されたりする。カラスなどが突いたりして散乱しないようにゴミ袋の山を覆うようにかけられているネットを、ごみネットと呼ぶことにしているのだ。

9月下旬某日夜

夕飯くらいの時間にコンビニまで歩いた帰りに、紐を使ってフェンスにごみネットが固定されているのを見つける。この辺はマンションが多めの地域で、数十メートル歩くとまたごみネットが目に入る。2分間で6地点のごみネットを撮影していた。

画像はそのうちの3つをイラストに描いたもの。同じネットでも固定のされ方が多彩で、丸かったり三角ぽかったり面白い。洗濯バサミや紐など小物で工夫しているのも、人の仕事、人の工夫の成果だという趣がある。ちょうどその時LINEしてた友達に「収集所ネットの待機のさせかたに人柄が出ている」と添えて写真を送りつけた。

その2日間後

用事のため昼頃に出かけると、ごみ収集所にごみ袋が出ていた。まだ回収されておらず、おととい見たごみネットが活用されている様子を見れたのが嬉しかった。ネットは濃い原色をしていたけど、使用時には広げて使われているので一昨日よりも色が薄く見える。待機状態を観察した6地点での使用状況をカメラに収めた。

また、出先でもごみネットの待機の様子を見かけた。地元とは離れた地域で、ここのごみネットはロープが太い気がする...とか思った。待機のさせ方の新しいバリエーションとして、紐を使って電柱にカゴを固定しその中に収納するという例も見た。紐は3本使われている。はじめ1本でダメだったのをどんどん増やしたのかなとか想像する。試行錯誤とかDIY的なものの跡が路上で見放題ってすごい。

出かけ先から家に戻ってくると、家の近くの収集所のごみ袋は回収され、ごみネットは待機の状態になっていた。対象を決めて長期間にわたって気にし続けてみようとか、いろんな対象を気にしてみようとか思った。

はじめの日から2週間が経った

それで、定点観測をしている。家を出た時と戻る時に地点Aでのごみネットの様子を写真に収めている。地面にぐちゃっと置かれているのが何日か続いたあとあまり形を変えずに数十センチ移動していたり、資源ごみの日はペットボトルを入れる袋が置かれていたりする。何もない日もある。可燃ごみの日はごみ袋の中身の様子も気になる。生活の副産物としてごみが出ること、同じ中身のごみ袋はなくどれも違っていること、そんなごみ袋が集まった集合としてのごみの山にも再現性がないこと。どれも面白いと思う。

ローカル性

ゴミを出すこと自体、地域によってかなり差がありそうだなと思っている。呼び方ひとつとっても「燃やすごみ」だったり「燃えるごみ」だったりする。プラスチックは可燃なのか、洗って出すのかとか。回収の場面も人がどのくらい集まって住んでるかとかで違ってきそう。友だちが団地の近くのごみステーションの写真を送ってくれたりした。旅行先などでも気にしていこうと思います。