わたくしのばあい

チャキチャキさはどこかに行ってしまってグダグダしている。診察の時間は限られているから、息継ぎの時間を節約して思いついたことを全部医師に伝える。これこれをお母さんに伝えといてね、といわれて、まあ気が向いたらします と応答した。そうそうmustじゃないよ。

サバイブはmustだと自分で定めた。

一度帰ってから区役所にいった。私の場合、配偶者からの暴力をうけているひとが利用できるシェルターを、親との関係に悩んでいる人として使うことができるらしい。福祉。納税。午前中に区役所に行って、ちょっときついですと担当者の方に伝えて空きがあればその日の夕方には入所できるとのことだった。集団生活だけど、職員がいてご飯が出て無料らしい。江國香織の小説の中の人がシェルターを利用していたなあ。

それだけのことだったのか と思って、それだけのことだったんですかと泣きながら言った。それだけのことを知るのにとても時間がかかってしまった。

簡単に友人に報告すると、そのひとの自宅もシェルターだよと教えてくれた。異次元のありがたさとたのもしさだ。あんまりよりかかりすぎてもいけないから大切にとっておく。おそろいのパジャマとかほしいなあって思った。わたしの強みの一つは想像力です。

インターネットにもシェルターがある。わたしをくるんでいてくれる。